ぷーすけ記録 : 稽留流産とこれから

初めての妊娠、稽留流産の記録

7月3日:12w6d ぷーすけの時間が止まった日

こんにちは。ぺぇこです。

今日は仕事を休みました。

このところ、体調不良だけでなく

先日書いたように

マタニティブルーというか鬱症状が激しくて…

朝起きても支度したり外に出たりする気持ちが無くなりました

 

結局、上司と相談して

今週いっぱいお休みを頂くことに決めました

来週からは少しずつ仕事に行かれるといいな…

 

 

そんな今だからこそ

あの日のことを綴れる気がしました

 

 

7月1日は目眩が激しく

両親と約束していたランチを延期し

1日家で休みました

 

翌日は目眩もおさまったため

月末に閉店する地元のイタリアンへ

ぴろと両親とランチを予約して行きました

 

バレエ教室にも寄ってもらい

お世話になっていた先生に

結婚と妊娠の報告をしました

 

バレエ教室の生徒は節目の報告をしていたので

私も先生に報告したいなと思っていました

先生も、喜んでくれたので

挨拶できて良かったなと思いました

 

7月3日はそれほど調子が悪くなかったので

出勤し、勤務を終えました。

でも、前日の夜から

・おりものの匂い(生臭い?)

・茶オリ

・腹痛

と気になることが多く

野生の勘、みたいな感じで

「何か良くないことが起きている」

と思い、クリニックへ駆け込みました

 

大丈夫、大丈夫

いつもみたいにピコピコしてる

と自分に言い聞かせました

 

上の症状を伝えると、先生は何かを悟り

その場で経腹エコーを見ると言いました

 

初めての経腹エコーに

ちょっぴりウキウキしながら準備し

モニターをワクワクしながら見ました

 

 

……?

 

 

先生は黙っています。

 

ぷーすけは心なしか小さく

胎嚢も変な形でした

 

 

「拍動がありませんね」

 

 

ん?拍動がない?

 

 

「胎嚢が潰れているでしょ」

 

 

頭が真っ白になるとはこういうことで

先生は色々説明していたと思うし

きっとあたたかい言葉もかけてたのだと思います

 

でも

 

そのふたつしか覚えていません

 

私は、意味が分からなくて

泣くことも取り乱すこともできず

淡々と先生の話を聞くことしかできませんでした

 

翌週に分娩先の病院で受診する予定だったので

自然に出てくるのを待ちましょうということになりました

 

 

その後はきっと

ぴろに電話をしたんだと思います

恐らく上司にも連絡したのでしょう

両親にも連絡したと思います

きっと、仕事関係の人には

驚くほど冷静に伝えたのだと思います

 

ぴろや母親には…

泣いたのかもしれません

 

でも、そのときから

ぷーすけが産まれるまでのことは

あまりよく覚えていません

 

ぷーすけの時間とともに

私の時間も止まってしまったみたいです

 

 

ぴろは、エコーを見ていないので

納得していませんでした

それに、そのときのエコーも

気が動転しすぎて、もらうのを忘れてしまい

ぴろは私の言葉でしかぷーすけの死を知らされなかったのです

 

私はあのとき気付けなかったけど

ぴろも、話の意味が分からなかったと思います

突然、見えない存在が亡くなったと伝えられて

「はい、そうですか」なんて

納得しろと言う方が乱暴ですよね。

 

後日、

「もう一度クリニックへ行ってみよう

復活してるかもしれない」

と言い出した時は、私も気が狂いそうでした

 

でも、ぴろからしたら

自分の目で見て確かめなくては落ち着かなかったのでしょう

 

その日のうちに分娩予定の病院へ行き

夜間診療でみてもらいました

やはり、流産を待つことになると言われ

それが今日なのか一ヶ月後なのか分からない

次の検診予定日までに出てこなかったら

入院して手術をしようということになりました

 

 

それから一週間は

調子の良いときに仕事へ行き

できる仕事をしました

その方が気が紛れました

 

7月7日の金曜に

状況を知りたい管理職が電話で質問攻めにしてきたときは

本当に本当に辛かったです

 

いつ産まれるのか?

→知らないよ…こっちが知りたいよ

どういう状況なのか?

→知らないよ…こっちが知りたいよ

いつから休むのか?

→生まれたら休むんでしょ…

どうしてこうなったのか?

→知らないよ…こっちが知りたいよ

 

もう、質問に答えることが苦痛で

傷をえぐって塩を揉み込んで

更にほじくり返されてる気分でした

 

でも、あのときは何も感じなくて

笑って答えてしまえていたんです。

涙も出ない、悲しいとも思わない

 

人間て、悲しすぎると

感情が変になってしまうんですね

 

 

 

 

そんなことを思い出していると

お腹の人がポコポコ動いていて

「元気だよ」と主張しています。

 

ぷーすけの胎動も感じたかったな…

 

お腹の人は、今日もマイペースに

動いているみたいです。

 

私は、相変わらずスローモーションで

行動するしかできないようです。